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名山

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内延山

内延山は太白峻嶺が生み出した一枚の東洋画のような山で、谷が深く水がきれいで12の滝があることから、訪れる者は思わず感嘆を上げずにいられないほどである。正祖16年(1792年)、宝鏡寺で一生を過ごした東峰は内延山をこのように表現した。「南側の神亀山と北側の内延山から流れる谷水が合流して一つになっているが、その水源が約12kmにもなり、滝と絶壁と層壁、奇岩怪石が曲がった松と共に綿々と続いていることから、地元の人々は小金剛と呼んだりもする。」

慶尚北道浦項市北区松羅面の東北に位置する内延山(710m)は、12の滝があり、海抜高度からすればそれほど高くない。しかし、海岸近くにそびえ立っているため、内陸にある高さが似たり寄ったりの山よりは、はるかに高く見える。この内延山の裾を川がくねくね曲がりながら約16km流れているのが清河谷である。内延山以外にも文殊山(622m)、香炉峰(930m)、サッカッ峰(718m)、天嶺山(775m)など高めの峻峰が半円を描くように並んでおり、清河谷は他の深山幽谷に劣らず深く静かである。特に、ここには滝と沼が多いせいもあるかもしれないが、これほど多様な形の滝をひとところで見られるのは珍しい。

清河谷は千年の古寺・宝鏡寺から始まる。この寺は新羅真平王の時代に智明法師が創建したとされており、智明法師が中国から持ってきた仏経と八面宝鏡を池に埋めて建てたことから、宝鏡寺と呼ばれるようになった。現在は大雄殿、寂光殿、天皇門、寮舎などの堂宇があるが、年輪に比べて規模の大きい寺ではない。境内の文化財も、高麗高宗時代の高僧・円真国師の碑石(宝物第252号)と浮屠(宝物第430号)を除いては、これといったものがない。しかし、寺の雰囲気がにぎやかだったり、華やか過ぎたりしないのが良く、周辺に茂った樹林が炎天下の暑さをしのぐにはうってつけである。

宝鏡寺を過ぎ、水の流れに沿って続く登山路を1.5kmほど登ると、第1の滝である相生瀑布が見える。さほど雄大ではないが、二筋の水が両側に並んで落ちる様子がこの上もなく端雅である。この滝を過ぎると相次いで普賢瀑布(第2の滝)、三報瀑布(第3の滝)、潜龍瀑布(第4の滝)、無風瀑布(第5の滝)が姿を現す。中でも潜龍瀑布周辺の谷間は、映画「南部軍」で、智異山のある谷間に集まった南部軍の隊員が、老若男女の区別なく体を洗ったシーンのロケ地でもある。

清河谷にある12の滝のうち最も景観が美しいのは、観音瀑布(第6の滝)と延山瀑布(第7の滝)のあたりである。二筋の水が流れる観音瀑布の周辺には、ソンイル台、神仙台、観音台、ウォルヨン台など千尋の断崖が長城のように巡らされており、滝が作った池の横には大きな観音窟がある。この洞窟の中に入ると、片側の入口をふさいで落ちる滝の筋が見える。観音瀑布の上に架かった吊橋を渡れば、高さ30m、長さ40mに及ぶ延山瀑布の威容が目に飛び込んでくる。これは清河谷で最も規模の大きい滝で、鶴巣台という切り立った絶壁の下に水が落ちる光景には、思わず嘆声がもれる。

観音瀑布の前側岩壁の崖道を過ぎ、15分ほど水の流れに沿って進むと、もう一つの滝にたどり着く。この滝は隠されているという意味で隠瀑と呼ばれており、整然とした水の流れが真っ青な沼に落ちる様子は、人々の心を安らかにしてくれる。その上にも時明瀑、第1伏虎瀑、第2伏虎瀑、第3伏虎瀑が続いているが、そこまで行く者はめったにない。先に紹介した8つの滝だけでも、内延山清河谷の真価が実感できるためである。

宝鏡寺から延山瀑布まで行ってくるには、約2時間(往復約6km)かかるものの、登山道がきちんと整っているため、子供やお年寄りも難なく行ってこられる。

現況

  • 位置 : 浦項市松羅面中山里
  • 面積 : 8,509㎡ (自然環境保存地域8,330㎢、集団施設地区0.179㎢)
  • 年間降水量 : 1,100mm (積雪量30cm)
  • 優占樹木 : 松、モンゴリナラ、コナラ
  • 海抜930m (香炉峰)
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